兄弟姉妹がいる家庭では、
喧嘩は日常茶飯事のように
繰り返される。
時には些細なことで、
時には大きな問題に
発展することも。
しかし、
兄弟姉妹喧嘩は親にとって
頭痛の種であると同時に、
子どもたちが成長する上で
避けて通れない。
「どうしてまた喧嘩してるの?」
と、ため息をつく瞬間も
あるかもしれないが、
その裏には
子どもたちが学び、
成長している姿が
隠されている。
兄弟姉妹喧嘩は学びの場
兄弟姉妹喧嘩は
一見すると
ネガティブな出来事のように思えるが、
実は
子どもたちにとって
重要な学びの場。
喧嘩を通して、
子どもたちは
自己主張や
コミュニケーションの方法
問題解決のスキルを
自然と身につけていくのである。
親としては、
無理に喧嘩を止めるのではなく、
子どもたちが
自分たちで解決できるよう
サポートすることが大切。
その過程で、
子どもたちが
感情をコントロールし、
他者を尊重する態度を
養う手助けをしてあげよう。
兄弟姉妹喧嘩は
避けられないものであり、
成長の一部と捉え、
冷静かつ前向きに対応することが、
子どもたちの
健全な発達につながる。
兄弟姉妹喧嘩の3つのメリット
兄弟姉妹喧嘩が始まると、
つい仲裁に入ってしまいたくなるのが
親心。
しかし、
時には
少し距離を置いて
見守ることが大切。
その理由は、
子どもたちが
自分たちで
問題を解決する力を育む為。
1.問題解決能力の発達
喧嘩を通じて、
子どもたちは
自分たちの意見を表明し、
相手の気持ちを理解しながら、
どのように折り合いをつけるかを
学ぶ。
親がすぐに介入すると、
この重要な学びの機会を
奪ってしまう
可能性がある。
2.感情のコントロール
喧嘩は、
感情を表現し、
制御する
練習の場でもある。
怒りや苛立ちを
どう対処するかを学ぶことは、
子どもたちにとって
重要なスキル。
見守ることで、
彼らが自分の感情に向き合い、
次第に冷静さを取り戻す経験を
積むことができる。
3.自信と自立心の育成
自分たちで
問題を解決できたという
成功体験は、
子どもたちに
自信と自立心を与える。
親がすべてを解決してしまうと、
子どもたちは
自分で対処する力を
持たないまま
育ってしまうかもしれない。
もちろん、
暴力的な行為や
一方的な攻撃がみられる場合には、
適切に
介入する必要がある。
しかし、
喧嘩の中にも
成長のチャンスが
潜んでいることを理解し、
時には
見守る姿勢を持つことが、
子どもたちの
健全な発達を促す
大切なポイントである。
おもちゃの取り合いの場合
兄(7歳)と妹(5歳)が、
おもちゃの取り合いで
喧嘩を始めた場合。
両方とも
同じおもちゃで
遊びたがっており、
どちらも譲らない。
そんな時、
あなたが親ならどうする?
1.妹の味方になり、
兄からおもちゃをとりあげ妹に渡す。
2.兄の味方になり、
妹からおもちゃをとりあげ兄に渡す。
3.すぐ仲裁に入り
どっちのおもちゃかジャッジする。
正解は、
どちらも正解ではありません。
結局、
おもちゃを
誰が先に遊んでいたのか
誰のおもちゃなのかは
さておき、
兄と妹の2人で話し合いをして、
それでも
折り合いがつかないのであれば
第三者である
周りの大人が仲裁に入る。
中立な立場で話をして
「どうしたら良いと思う?」
「我慢できるかな?」
など、声掛けをして
考える経験をさせてあげる。
たくさんの経験をした子は
おとなになって
理不尽なことが起きた時や
落ち込むことがあった時には
感情のコントロールを
自然とできるようになるだろう。
まとめ
兄弟姉妹喧嘩は
子どもが社会性を身につける
絶好のチャンス。
我慢や妥協、
なんでも思い通りにはいかない
理不尽さなどを学ぶことで、
生きていく上で
必要な
コミュニケーション能力を
自然に身につけられるのも
喧嘩の大きなメリット。
喧嘩が起きたときには
グッ!とこらえて
見守ることからはじめよう。